Part①:カラダに大切な「アブラ」。エゴマ油やアマニ油は、もう古い!最新「オイル」事情

三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)である「脂質」は、私たちの体を動かすエネルギーになるだけでなく、脳の神経組織や細胞膜、ホルモンの構成成分となり、体温の維持やビタミンの吸収を助けるなど、健康のために適度な摂取が大切です。


カラダに大切な「アブラ」。エゴマ油やアマニ油は、もう古い!最新「オイル」事情①

安価なサラダ油が病気を引き起こす!?

最近の研究では、安価なサラダ油が、アレルギーを始めとする様々な病気(乳ガン、大腸ガン、前立腺ガン、膵臓ガンなど)を促進したり、この安価なサラダ油が「脳の海馬を壊す」としてアルツハイマー発症に繋がるというような論文も発表されており、人体にとっても、脳にとっても食用油が果たす役割の大きさをお分かり頂けると思います。

では、どんな食用油(オイル)がいいのでしょうか?

美と健康のためのオイルと聞くと、オリーブオイルを思い浮かべるかと思います。最近では荏胡麻(エゴマ)油や、亜麻仁(アマニ)油が注目を集めていますが、今回は、一歩先行く、美と健康のために「今」とるべきオイルをご紹介いたします。



「油」と「脂」の違いとは?

オイル(アブラ)には、大きく分けて「油」と「脂」の2つに分かれます。

「脂」は、固まる油で、牛脂など、基本的に固まる動物性のアブラのこと。
「油」は、サラサラしていて固まらないアブラ、いわゆる植物油のこと。

植物油の中にも、ココナッツオイルやヤシ油など固まるものがありますが、大きく分けてアブラはこの2つに分かれます。



固まる「脂=飽和脂肪酸」と、固まらない「油=不飽和脂肪酸」、どちらが体にいいの?

固まる「脂」を「飽和脂肪酸」といい、固まらないサラサラの「油」は「不飽和脂肪酸」といいます。


カラダに大切な「アブラ」。エゴマ油やアマニ油は、もう古い!最新「オイル」事情①
カラダに大切な「アブラ」。エゴマ油やアマニ油は、もう古い!最新「オイル」事情①

固まる「脂=飽和脂肪酸」は、摂りすぎてしまうと、動脈硬化やコレステロールを上げる原因になってしまうことは何となくご存知かと思いますが、悪者にされがちなこの「飽和脂肪酸」、実は全く摂らないというのはNGなんです。

女性ホルモンをはじめ、人間のホルモンはコレステロールで構成されています。ホルモンは、人間の体になくてはならないもの。そのため、コレステロールを多く含む「飽和脂肪酸」も適度にとらなければいけないのです。ですが、摂りすぎは禁物。コレステロール中性脂肪が上がり、生活習慣病の元になってしまうため、「飽和脂肪酸」は摂り方に、注意する必要があります。

一方、固まらない「油=不飽和脂肪酸」は、体にいいと思われがちですが、そうとも言いきれません。

実は、「不飽和脂肪酸」は、『人間が自ら作れるもの』と『人間が自ら作れないもの』に分かれます。それらをバランスよく摂ることが重要になってくるんです。



人間が自ら作れる脂質と、そうでない脂質とは?

カラダに大切な「アブラ」。エゴマ油やアマニ油は、もう古い!最新「オイル」事情①

「オメガ」とは、脂質の主成分である脂肪酸の「分類」のことです。
人間が自ら作れる脂質は「オメガ9」、一方、人間が自ら作れないため摂取すべき脂質は「必須脂肪酸」と呼ばれ、「オメガ3」「オメガ6」といいます。

「オメガ3」と「オメガ6」は、互いに拮抗関係にあり、いわゆるブレーキとアクセルの関係なんです。

「オメガ3」は、炎症を抑えたり、体の細胞膜を柔らかくする働きがあります。
「オメガ6」は、炎症を助長したしと細胞膜を硬く強固にする働きがあります。

このように、「オメガ3」と「オメガ6」をバランスを良く摂取する事がとっても大事なのです。ベストな摂取割合は1:2になります。


Part②:カラダに大切な「アブラ」。エゴマ油やアマニ油は、もう古い!最新「オイル」事情 へ続きます。

TAGS